音楽理論なんて勉強しなくてよいのでは?というプロギタリストからの提案
音楽理論、必要な人とそうでない人がいて、自分に必要なのかよくわからないまま勉強してる人は多いかも、、という話です。
音楽理論を勉強して無駄になってしまうかもしれないパターンの人
そもそも音楽理論を勉強して「やった!勉強した事が役に立った!!!」
と感じれるようになるまでってかなり時間がかかるんですよ。特に趣味でやっている人の場合は、めっちゃ時間かかります。
そして「音楽理論を知るメリットを感じられる状況の人」以外が勉強しても、
「自分なりに勉強したけど結局よく分からないまま、役に立った実感も無いなぁ、、」という悲しいパターンに陥ってしまいます。
「自分は音楽理論を勉強するべき状況なのか?それとも他にもっと優先するべき事があるのか?」
ここを見極めてから音楽理論の知識習得を目指すか判断して欲しいな、と思っています。しつこいですが、めっちゃ時間かかるので(笑)特に趣味でギターを弾いている人は要注意です。
まずは、音楽理論を勉強する前にやっておいた方がいいかも、、なリスト
DTM/DAWの使い方を覚える
ギタリストが音楽理論の勉強に興味を持つ理由の多くは「作曲、アレンジに役立てたいから」ではないでしょうか?
だったら、実際にレコーディングの手法を学んだほうがずっと早くて有益です。
曲作り自体は音楽理論の知識なんて無くても出来ます。
何曲も作ってみた後にさらに世界を広げるために音楽理論が必要になってくるわけで、一曲も作ったことがないのに作曲のために音楽理論を勉強しようとするのは遠回りの可能性があります。(理論の勉強はしてるけど曲は作ってません、!な状態になってしまう方は多いです)
そして、アレンジに役立てたい方も実際にアレンジをする環境が整っている事が優先ですね(DTMをすでに行っている、もしくはバンドを組んでいてアレンジの必要があるなど)
ライブをする。演奏活動をする。
音楽理論を何のために役立てたいかは人によって違うかもしれませんが、少なくともライブ/人前での演奏をしたことがないのであればそちらを先に経験したほうが良いのではないでしょうか?
「ライブなんて一切やりたくない!」という人はともかく、音楽を楽しく続けていきたい多くの人にとっては
「自分のライフスタイルにあったペースでの演奏活動の環境を整える」ことの方が音楽理論の勉強をするよりも優先順位が高いと思います。
音楽理論を勉強してから人前で演奏したい、というのは「サッカーしたこと無いけど、先にサッカーの戦略については勉強しておきたい」みたいな状態かもしれません。
動画の取り方、SNSの使い方を知る。
音楽理論を勉強して自分の曲をネットで発表してみたい!…などと思っている人はまずは簡単なものでもいいから自分の作品をアップしてみると良いのでは??
準備ばかりして結局行動できなかった、、というパターンに陥らないためにもYoutubeを含むSNSなどを利用して活動することを早めに経験しておいたほうが良いと思います。
アウトプットの準備を整えてから、勉強を始めても遅くはありません。
譜面作成ソフトの使い方を覚える
今の世代だと、音楽理論に詳しいのに譜面作成ソフトの使い方を知らない、という人はちょっとアンバランスと言えるかもしれません。(だって音楽理論の勉強よりは譜面作成ソフトの使い方を覚えるほうが時間かかりませんもん)
少なくとも、音楽理論と並行して譜面作成ソフトの使い方を覚えたほうが、覚えたことを有効利用するためにも良いはずです。
作った譜面を人に見てもらったり、自分の作った曲をアレンジするときに使う譜面も、専用のソフトで作っていた方が読みやすく、時間の短縮にも繋がります。KEYの変更や、小節の長さの変更も一瞬ですから!
ちなみに最近はDAWソフト付属の譜面の機能なども充実してきているので、アレンジと並行して譜面作成が出来るという意味ではオススメです!
絶対に音楽理論勉強しないとヤバいかもしれない人
「音楽理論を勉強することのメリット」はどんなことでしょうか?
下記の人は音楽理論の勉強をしておきましょう!!
- アレンジャーを目指している
- セッションミュージシャンを目指している
- 音楽講師になりたい
- ジャズ等、アドリブの演奏を身に付けたい
- 初見演奏でコード進行に対応したアドリブが出来るようになりたい
- 皆に音楽理論の知識を得意気に披露してモテたい(モテません)
…まぁほぼプロ志向な人+セッションやアドリブ、作曲やアレンジを極めたい人向けだという事がわかりますね。
音楽理論を勉強しておくとまぁまぁ良いかもしれない人
こちらは別に必要ないかもしれないけど、音楽理論を知っていると役に立つかもしれない人です!
- バンド活動をしていて、メンバーのオリジナル曲をアレンジできるようになりたい
- 自分の作曲に音楽理論の知識を活かしたい
- コード進行だけですぐにギターアレンジがある程度出来るようにして、褒められたい
- 五線譜の譜面でもある程度ギターで弾けるようになりたい。
音楽理論を勉強してもメリットが感じられないであろう人
上記以外のほとんどの人が音楽理論を勉強してもあまりメリットは感じられないと思います。
ギターを趣味で練習している人の場合は多くの人が下記に当てはまります。
- 好きなバンドのギターパートをタブ譜でコピー
- コピーした曲でコピーバンドを組み、文化祭やライブハウスで演奏する。部活、サークルに所属。
- 好きな曲をコードストロークで弾き語りする。
これらの人は音楽理論を勉強してもほとんどメリットを実感出来ない、という状況になるんですよね。
大雑把に言うのであれば
アレンジ、オリジナル曲、アドリブ、セッション
この4つの言葉に縁の無い人にとっては音楽理論を勉強してもほとんど意味が無いように思います。
そして縁がある人が勉強した場合でも、役に立ったと実感するまではめっちゃ時間がかかるわけです。
音楽理論を勉強する人のほとんどは能動的
そもそも論ですが、音楽理論をしっかり勉強する人って自発的な人が殆どなんですよね。
「勉強したほうがいいって聞いたので勉強しました!」っていう人は有効活用できていないケースが多い、、というか、
「自分の音楽活動をしていく上で必要だと感じたから勉強をした」という人がほとんどなんです。
必要性をハッキリと感じるのなら勉強すべし!そうでないなら他の事をやるべきでは?
今の自分に必要なことだ!とハッキリ感じることが出来たならまさに勉強の時です!
でももしも
「先輩に勉強しろって言われたから」「なんとなく勉強しておかないと不安だから」
「SNSでつべこべ言わず勉強しろ、というのを見かけた」
程度の理由で嫌々勉強するくらいだったら、他の優先順位の高いことを先に勉強するべきかもしれませんね。
あ、、最後にこれだけは言っておくか、プロ志向、特にセッション系のミュージシャンを目指している場合やジャズやクラシック系の演奏、ギターの講師になろうと思っている人の場合は当然必須です。プロ志向なのに最低限覚える気もない場合はそもそもやる気が足りないのかも、、😅
ただしルックスが良くて作曲のセンスが良くて人の繋がりを作るのも上手な人はメジャーデビューなどできてワンチャンそのまま大金持ち、、なんてルートもあるからややこしいですね(笑)
皆さんのギターライフに幸あれ!!!
この記事を書いた人

ギタリスト 杉山つよし
20歳からプロ活動を開始、24歳でJAZZトリオでグランプリ(埼玉県知事賞)を獲得。25歳の時よりギタースクールTSGを設立、運営。
20代の頃からギター教則本の執筆を行い、近年は作曲/編曲などの音楽制作、TVドラマ、ニュース番組、アニメ主題歌、CM、ゲームミュージックなど様々な録音に参加。自身のギター作品の発表などの活動も行っている。
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